久方ぶりに中規模の風邪をひいたので、男性から女性へ工事中のオカマ・もしくは変声期中の少年のような声を楽しんでいます。 この方が鼻にかかって響いていい感じなのでは、と鼻をひとかみ。 その途端、職場の上司に「そば啜ってる音かと思った」と言われました。 朝一の斬新な一言に、一本とられたと思いましたね。 それでも鼻づまりは解消されたという事で、たまに思い出す香りの話を一つ。 中学校2年生の時、妙にマセた男の子が隣の学校から転校してきました。 ルックスも良かった彼は男女にモテモテ、あっという間に学年をまとめるトップへと昇格していったのですが、彼の兄と私の兄も同級生だったということで、なんとなく私も彼とは仲がよかったのです。 その彼がある日、「これ今クラブで流行ってるんだぜ〜」と赤いボトルの香水をふりまいていました。 私は、「こんな田舎にクラブなんかないじゃないの、、」と思いつつ、いい匂いだなーと思っていました。 その彼は高校から別々になり、それから一度も連絡をとったりはしなかったけど、私が大学1年の夏休みに帰省した時に、彼が亡くなったと母から聞きました。 彼は高校もその後も、相変わらずやんちゃを繰り返していたらしく、車で事故を起こしたとのことでした。 何年も会っていなかったからか、その時特に実感が湧かなかったです。 その数年後、ロンドンに行くときの成田の免税店で、あの赤いボトルに再び出会ったのです。 その匂いを嗅いだ瞬間、香りと一緒に当時の色々な場面がフラッシュバックして、ノスタルジー度はすぐに頭のてっぺんを越え、次の瞬間そのボトルを持ってレジに進んでいたわけです。 当時の彼がこの香りを身につけていた気持ちと、今私がつけている気持ちは全く違うと思います。 しかも、甘いバニラ・ムスクのようなこの香りは、どう考えても当時には背伸びしすぎな香りです。 ただ、彼にはこれが似合っていたし、同時に今私が「これは私の香り!」と強く思うのもこの香水が一番。 かと言って、彼と私の共通点というものはほぼ無かった。 そんな事を密かに考えていたら、今日東田トモヒロライブに一緒に行った上司が、何の脈絡もなく「あなたはあの香水が似合うよ」とその香水の名前を口に出したので、非常に驚きました。 日本ではとうに廃盤になっているから、あまり有名な香水ではないにも関わらず、、ということで、香りは人も思い出もいっぺんに呼び寄せるのだなぁ、とぼんやり思いながら家路に着いたのです。 何を書いているのかよくわからないけど、嗅覚の記憶というのは非常に強いんだということ。 んー 収集がつかなくなってしまったけど、とにかく香りはいいのだ、という話です。 写真は、匂い付き色鉛筆。 左はスパイシー、右は甘い香り。 使うのがもったいないです。 最後に、私、香水などのいい匂いはもちろん大好きですが、それ以外にも タクシーの排気ガス・ガソリンスタンド・マッキー・マニキュア の匂いが大好きです。 とくに、タクシーの匂いは激上がり。 それでは、よい週末を。
by zuhura-ikudon
| 2008-11-29 01:02
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