あっという間に11月。 ベタな事言うようですが、月日が経つのは本当に早い、、 ブログ書くのも忘れて日々を過ごしていました。 秋もすっかり深まり、長風呂が気持ちよい今日この頃。 実は私、自他共に認める活字好き。 出勤中、家、もちろんお風呂で活字を貪るわけですが、 最近の大ヒットと言えばこれ。 『不道徳教育講座』三島由紀夫著 画像小さー!スミマセン。 40年近く前に初版発行のこの本。 「大いにウソをつくべし」や「できるだけ己惚れよ」など、一瞬「むむ?」と思う話がずらり。 でも、不思議な程ストンと理解できる話たち。 特に、的を的確についた「スープは音を立てて吸うべし」を、少し紹介したいと思います。 自分の解釈と、抜粋と、ごちゃ混ぜです。 ****** エチケットを気取って、表面的作法を重んじる人が世の中には溢れているわけだが、彼らを見ても格段尊敬に値するとは思えない。 エチケットというのは、その人の人格や偉さとは何の関係もないものである。 抜粋「・・静まり返った高級レストランのど真ん中で、ズズズーッとスープをすすることは、社会的勇気であります。お上品とは最大多数の決めることで、千万人といえども我ゆかんという人は、たいてい下品に見られる。社会的羊ではないという第一の証明が、このスープをすする快音であります。」 上記のような羊になる事を嫌う青年が、クラシックの演奏会に行けば爆竹を踏んで逃げ、水鳥がいっぱいいる公園の池に、紙屑を入れた紙箱に火をつけたりととにかく色々していたら、とうとうある日精神科に入れられてしまった。 この青年をいつも見ていた女はたいそうがっかりして、狼を柵の中へ追い込んでしまった羊の大群の威力に気がついた。そう、羊は監獄という柵を持っているのだ。 抜粋「皆さん、これが我々の芸術というものの実態です。それはレストランの羊たちのためのなごやかな音楽でなければ、せいぜい狼の習性をあらわすスープをすする音にすぎないのです。それでも私は、羊たちのためのおんがくよりも、このスープの音をえらびます。それは妙なる音楽ではないのかもしれないけど、少なくとも、「俺は羊じゃない」という不断のつぶやき、勇気の一種、抵抗の一種、イヤガラセの一種、すなわち、人間に欠くべからざるものの、ささやかな見本なのであります。」 ****** どうでしょう? この本は、今年の一番になりそうです。 明日は、夕方新宿に兄のライブを見に行った後unitでnbsa。 mountain mocha killimanjaro、一度ライブ見てみたかったのでとても楽しみ! そうそう、実は私の実兄は作曲を主に音楽活動をしているのですが、ライブはたまにしかしないので、なんだか新鮮。 朝まで持つかなー さて 明日に備えて沢山寝ようっと。
by zuhura-ikudon
| 2008-11-01 23:08
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